先日、「The Lorax」(ロラックス)という映画を見てきました。
Dr. Seussの書いた絵本が原作です。(Dr. Seussについての以前の記事
★)
前にも書きましたがアメリカでは知らない人はいないくらいの有名作家。
このお話、「ロラックス」もこちらではものすごく有名です。

一応、子供向けアニメなのですが、親世代も子供の頃から聞いて育ったという話だけあって
子供以上に大人も興味津々。
初日2日目の土曜日に観に行ったのですが、一番大きな劇場が満員でした。
どのような話かというと、
簡単にいえば環境破壊がテーマ。
この絵本が出たのは1970年代、
ちょうど産業がめまぐるしく発展し、環境問題が深刻化してきた頃でしょうか。
ロラックスは森の守護神、この森の木は甘い香りの漂うふかふかの綿のような葉の茂った木。
動物たちが平和に暮らしています。
ある日、Once-ler(ワンスラー)という人間(?)がやってきて、この木を見つけ
不思議な葉っぱで服、マフラー(?)をつくるのですが、これが大ヒット。
商品を効率よくたくさんつくって、もっとお金をもうけようと
ワンスラーは大量に木を伐採するための機械を発明し、
工場をどんどん大きくし、あっという間に森を破壊していきます。
もちろんこの間、ロラックスは森を守ろうと必死でワンスラーを説得します。
が、ワンスラーはまったく聞く耳を持とうとしません。
そして…
というお話です。
映画の内容は原作に脚色した部分が多々あります。
テーマは同じですが、原作のような暗さはありません。
これがいいかどうかは別として、原作は結構暗いです。
ワンスラーは原作の本の中では一度も姿を表しません。
小さな小屋にひそみ、緑色の手だけが描かれています。
これが、非常に不気味なんですよ〜。
ウィキによるとこの本は「陰気で子供によくない」とか
「Dr. Seussはよくいがちな人間嫌いの環境運動家」みたいな批判もあったそうです。
特徴的なのはロラックスは丸腰だってこと。
アメリカの話にありがちな、悪い?ワンスラーを懲らしめる魔法もパワーもありません。
これが私には非常に興味深く考えさせられます。
映画はというとミュージカル仕立てで非常にカラフルでハッピーエンディングになってます。
エンターテイメントとして暗さをひきずるわけにはいかないといったところでしょうか。
原作と映画、違った味を楽しむという意味ではこれもありかなと思ってます。
子供は文句なく楽しんでました。
日本でこの映画、上映されるのでしょうかね?
もし、見るなら是非原作を先に読むことをおすすめします。
もちろん知らない人でも楽しめると思いますが
原作を知ってると印象がずいぶん違うと思います。
Dr. Seussの絵本の特徴として、単に内容うんぬんだけじゃなくて、
独特の言葉のいいまわし、彼の造語も随所にちりばめられています。
読み聞かせたり耳で聞いて、心地よいとかおもしろいというのが彼の本の特徴で、
彼が現代のマザーグースと呼ばれている所以です。
なので、決まり文句というかフレーズひとつひとつがアメリカ人にとってなじみのあるもので
そのフレーズが出てくるだけで楽しめてしまうという裏ワザがあります。
桃太郎でいうと「むかし、むかしあるところに」とか「どんぶらこ〜、どんぶらこ〜」とか?
と、Dr, Seussって日本で知ってる人少ないんだよー
とだんなに言うとすごーくびっくり。
翻訳されてないの?と聞くので調べてみたら
私が渡米してから結構翻訳されてるみたいですね。
映画「グリンチ」でDr. Seussの知名度があがったんでしょうか?
ロラックスはまだのようで、(私が)翻訳したら?と無謀なことを言うので
日本語にならない造語がいっぱいあるし、韻をふむとかできないし…
とにかく無理!と言ったら、だんな「あー、jabberwockyのこと」って。
「Jabberwocky」って何よ〜、ともちろん調べましたとも(日本語wikiはこちら
★)。
話が止まらないので「jabberwocky」についてはまた日を改めて。
ちなみにこの映画、Dr. Seussのお誕生日が公開日でした。