キツネとハリネズミ
2012年 03月 08日
アメリカではBig Tuesday(共和党の大統領候補選出のための投票が11州同時に行われた日)を終え、ラジオのニュースも大統領選一色です。
大統領候補者のキャンペーンも大詰めといったところですが、数日前のNPRでそんなキャンペーンにまつわるちょっとおもしろいニュースをやっていました(全文スクリプトはこちらです★)。
結論から言うと、理想の大統領とは
"They campaign like hedgehogs, and they govern like foxes"
(ヘッジホッグ(ハリネズミ)のようにキャンペーンし、キツネのように政治を行う者)
これでピーン!ときた人、すごいです。
ギリシャの昔話で、キツネがハリネズミを食べようとあの手この手で作戦をしかけるが、ハリネズミが身を守るのはただひとつ、体を丸めて針を出すのみ。にもかかわらず結局キツネはハリネズミに負けてしまう、というお話があるそうです。
(Wikipediaから)
このお話をもとに、アイザイア・バーリンという哲学者がその著書「ハリねずみと狐(和訳)」で「キツネはたくさんのことを知っているが、ハリネズミはたったひとつの肝心なことを知っている」と言ったそう。
いいかえるとキツネは(主にイデオロギー的に)柔軟だが統一性に欠け、ハリネズミは一貫性があるが柔軟性に欠ける象徴だと言うこと。
ラジオではconsistency(一貫性)の象徴がハリネズミ、inconsistency(一貫性がない)の象徴がキツネということになっていますが、もちろん両者にはそれぞれ欠点も長所もあるという前提です。
キツネとハリネズミがこんな意味を持っていたとはニュースを聞くまで知りませんでした。
いろいろ見てみるとビジネス界では結構有名な話?っぽいです。
で、何故選挙運動ではハリネズミがよくて実務ではキツネであるべきなのか
そろそろ仕事しなくちゃ、なのでまた後日〜(こんなのばっかりでゴメンなさい)。
by varoko
| 2012-03-08 15:03
| NPR